Nature at the Centre

Thinking Long-Term

Economic Sensibility

Community Decision-Making

消費社会に生きる私たちの生活は、日々、より便利で快適になっているように見えます。しかし、そのために自然を利用していることに思いを馳せることはほとんどありません。食料、衣類、交通手段など、私たちの生活のほぼすべての側面が、気候や生物多様性に悪影響を及ぼしているのです。

現代文明は、システムとして維持されています。政治、経済、社会生活がお互いに支え合って継続・発展しています。しかし、自然や人々をリソースとして利用するこのシステムの中では、生態系やコミュニティは衰退していきます。その影響は、メンタルヘルス危機から環境破壊による避難まで、あらゆるところに及んでいます。

私たちは長い眠りから覚め、人間の生活と自然環境とが分かちがたく結びついていることを深く理解するようになりました。気候と生物多様性の危機が教えてくれたのは、地球の悲惨な状況が、私たちが自然を軽視し、物質的な繁栄をあくせくと追求した結果だったということです。今、私たちは衣食住や移動手段など、あらゆることを決定するときに、自然を中心に据えています。そして、そのプロセスは公正に分散化され、以前は排除されていたコミュニティを巻き込んで行われています。

これは、人間と自然の共存共栄の精神が復活した世界なのです。

利益の追求のために自然を搾取し、社会的不平等を深めていくことが許されている

自然はかけがえのないものであり、持続可能な開発は社会正義と環境保護を確かなものにする

低コスト・有害・動物性の食が大々的に売り出されている

責任のある形で生産された、健康に良い食生活

グローバルファッション業界は、既存の不平等を強化する構造になっており、社会や環境への問題意識はブランディングによって流されてしまっている

新しい美的感覚や問題意識の高い消費者の選択により、ファッション業界の社会的・環境的な歪みが大きく是正されている

環境への影響よりも、快適さや経済的コストが重視されている

再生可能エネルギーで賄われ、適切に断熱され、地域社会に貢献するようにデザインされている

誰もがガソリン車を所有するものとされ、都市計画ではそれが前提となっている

電気自動車や水素自動車、効率的な公共交通機関が環境に貢献しており、歩行者や自転車に優しい都市計画が競って行われている

コミュニティが希薄になり、孤独感が強まっている

社会的にも環境的にも有益な、新たな共同体へと変化している

男性優位で自己中心的で、環境への配慮は少ない

意思決定は分散化され、科学的知見にもとづいて行われている

若い世代は、環境における不公平感や将来への不安を訴えている

若者の意見に耳を傾け、世代間の公平性が保たれている

男性中心的な社会が女性やそれ以外のジェンダーを抑圧している

ジェンダー平等が社会のあらゆるレベルで実現している

世界の多くの地域で、先住民のコミュニティとその生活様式が軽視され、危機に瀕している

伝統的知識に対する深い敬意と理解がある

グローバルな政治経済構造の中で、政府、企業、市民社会の国際協力が効果的になされていない

キャパシティビルディング、協調的なスキルと知識の共有、資金調達における多国間協力

メンタルヘルスの問題が、世界全体の疾病負担の主な原因の1つである

バランスのとれた生き方の中で心の健康が育まれる

私たちは自然にとっての脅威になってしまいました。正しい生活とはどのようなものでしょうか？